後悔させないために、14人の住宅作家と建築屋が
「本音・ほんね・ホンネ」で語る家づくり

14人のつくり手たち

株式会社キリガヤ

川添 道彦
MICHIHIKO KAWAZOE

川添 道彦 株式会社キリガヤ

一般的に現在でもよく使われている木目調のシートをベニアに貼った住宅建材の営業マンとしてこの業界に足を踏み入れたのが29年前。その当時私は施工側の合理性や作業性を優先した家づくりに何の疑問もありませんでした。

しかし、そこには住まい手の想いが存在していません。

材木屋のキリガヤで家づくりに携わって早21年。「節があっても本物の木を使いたい」という考えに共感。家族が永く心地よく住まう家は「本物」でありたい。私のなかで家づくりに対する考え方が180度変わってしまいました。

本物が醸し出す心地良さをお客様にお届けして喜んでいただく。それが材木屋としてキリガヤが貫く本物の木の家づくりだと思っています。

これまで多くのお客様を通じて現場監督~メンテナンス~住宅営業と様々なシーンから見つめてきた結果、それが私の信条となりました。これからもお客様の喜ぶ顔が見たくてこの仕事を続けていきます。

湘南のつくり手として
家づくりを通して湘南の文化と自然を守りたい

建築とは、

家族の成長を支え記憶を紡ぐ大切な空間づくりです。そしてわたしたちつくり手の役割は、その空間と地域を結び付け後世に残すことです。

湘南とは、

鎌倉から逗子、葉山、三浦半島へと続く山々、逗子、葉山マリーナや江の島を代表とする海、自然に恵まれた地であり先人が愛した地でもあります。

明治時代の文学者徳冨蘆花が住居を構え「不如帰」で有名になった逗子。明治27年に御用邸が完成してから皇族や政府高官などの別荘地として有名となった葉山。気候が温和で風光明媚なこの土地を象徴する歴史の1ページです。

わたしたちは、

先人の思いを受け継ぎ都市と自然の調和すなわち自然と文化の融合を空間として表現するために、自然を取り込み自然を受け入れ、そして家族のスタイルが文化となり将来へと受け継がれていく形。そんな木の家がこの湘南にふさわしいと考えております。自然を身近に感じてもらい楽しむために不可欠な要素を取り入れています。

たとえば、木の家、太陽と風、そして庭や木々とのつながり、どれも湘南の自然と文化に通ずる要素です。

わたしたちが安全性や快適性を科学し検証した住まいを今度はみなさまが湘南と自然に適したライフスタイルで紡いでほしいと思っています。

みなさまにお約束する事は、

見た目や流行だけを追い求めるのではなく地域文化や自然との接点を大切にすること。

そして物理的耐久性・社会的耐久性・自然の猛威に対する安全性を担保することです。

そのために経験や勘に頼らずできる限りの事前検証と科学的計算を必ず実行しています。

なぜ人々はこの地「湘南」にあこがれを抱くのか?わたしたちキリガヤスタイルの永遠のテーマです。

10年たっても新しい、20年たっても美しい、30年たったら価値がでる。

そんな想いを実現するためにこれからも木の家のつくり手であり続けます。