|
重量木骨(SE構法)の供給元である、株式会社エヌ・シー・エヌ
代表取締役社長の田鎖郁男氏が、
共著で書籍「家、三匹の子ぶたが間違っていたこと」を出版致しました。
つくり手の会のメンバーによる、この書籍についての書評を掲載致します。
|
|
|
|
|
|
|
| 出版社 |
ダイヤモンド社 |
| 著 者 |
田鎖 郁男×金谷 年展 |
| 定 価 |
本体1,429円+税 |
| 発 行 |
2007年11月8日 第1刷発行 |
田鎖郁男氏
プロフィール |
1965年埼玉県生まれ。
日商岩井株式会社の木材本部で木材の輸入などを担当後、1996年株式会社エヌ・シー・エヌを設立。2006年6月に代表取締役社長に就任。木造住宅で構造計算を進める工務店のネットワークを主宰。
著書に「資産になる家、負債になる家」共著(建築技術)、「木の家の選び方 5つの法則」(ハウジングエージェンシー)がある。 |
|
|
|
|
|
*** 「つくり手の会」会員の書評です ***
|
|
田鎖郁男、金谷年展共著
「家、三匹の子ぶたが間違っていたこと」
(ダイアモンド社)では、建築基準法のこと、構造計算について、住宅のストックについてなど、日本の木造住宅の置かれた現状や課題などが、事実に基いて構成されています。
この本は家づくり全体を提案している内容ではありません。家づくりの最も大切な根幹と言える、今話題の構造を軸に展開していきます。
読み終えると、今住んでいる木造の家にどうして構造計算書がついていなかったのかも良く理解できるはずです。そしてもし家を建てるなら、構造計算書が付いた家を建てることを決意するはずです。
少し考えてみましょう。日本の住宅は国の政策の下に幾度となく変わることを余儀なくされてきました。そして今年6月の建築基準法改正を契機に日本の住宅の在り方は大きな過渡期を迎えています。
有名タレントを利用したテレビCM、巷の流言飛語、さらにセールストークに頼って家づくりをするより、まずは事実を知ることからスタートです。
家を建てた人もこれから建てる人も一読をお薦めいたします。住宅に纏わる基本がわかる珠玉の一冊です。 |
|
|
|
「日本人はなぜ死ぬまでお金を貯めたがるのか?」
その答えがわかった気がする。
家は家族の財産の基本であり、その財産が20年で、
‘タダ‘になってしまう日本の住宅評価制度。
しかしながら、その評価制度が悪いのではなく
評価する基準が今までの木造住宅には無かっただけ
木造住宅には‘構造基準‘が無かったから。
構造基準の一番根本は‘構造計算‘。
ほとんどの木造住宅は構造計算していないので
評価できず20年で‘タダ‘になり、住宅は財産にならない。
売却しても家は土地代だけにしかなりません。
そんな日本の常識を覆そうと
全棟構造計算している住宅屋があります。
この本は、財産になる‘家‘
安全な‘家‘、安心な‘家‘の事を説明しています。
これから、家を建てる方必読の本です。 |
|
|
|
【メルセデスベンツに乗るということ】の著者金谷氏は「環境問題」「人間中心主義の復権」などをどのように進めていくかを提言していることが多い。そして、ここではページ数が少ないためか、それがあまり感じられずに少しだけ期待はずれ。共著のスタイルを設けた狙いどころは、そのあたりだろうが、それが感じ取ることが出来ず残念に思う。また、巨匠【ライト】まで登場とは恐れ入る。それに、著者が言うほどに『重量木骨の家の会』は万能ではない、個人差があり、様々な解が混在する現状を理解し出来るのならば、それは避けていただきたい。ましてや『クオリティー・オブ・ライフ』は、著者が語るほど簡単には出来上がらない。人類において『言葉』の次に生まれでた『建築』へ向かうには、終わりのない旅であり、崇高なテーマでもある。
しかし、田鎖氏の丁寧な取材、わかりやすく諭すような解説、平等な立場での分析には頭が下がる。構造材の供給者としての著者は優れた才能の持ち主であり、情熱溢れる人材だと感じた。この業界には欠かせない存在のようだ。
とにかく、この本は、これから家を建てようとしている方にもお勧めだが、資産価値、耐震化の歴史、他国での政策分析など、どちらかというと住宅やファイナンシャルに関わる若い方々には必読書かもしれない。あと、少し気になることとすれば、『グローバル・スタンダード』=『アメリカン・スタンダード』から抜け出せないことに心配をしてしまう。加えて、家を求めている一般の方々、特にご婦人方には、この本のタイトルに反応して読み始めたら、どんな感覚を覚えるのだろう。タイトルは柔らかいのだが、内容は、少し技術的であり、理詰めである。
とにかく、弊社のスタッフには直ぐに読んで欲しい、素晴らしいお勧めの一冊!! |
|
|
|
住宅の設計は、場所等の周辺環境+どのようなライフスタイルを望むのか等によって基本計画が行われた後、諸条件を考慮してどの構造が適切であるかという選択が行われるべきだと考えます。
何も日本人だから木造が良いと決めつけることはないと思います。非木造の住宅は、今までも良識ある設計者であれば、規模の大小に関わらず構造計算は行われていた筈ですので・・・。
しかし、木造住宅に構造計算を持ち込んだことは素晴らしいことだと思います。
「重量木骨の家」は、構造計算はもとより第三者検査・保証制度を義務化し、また住宅の資産化やリバースモーゲージローンの必要性等も相当前から田鎖氏が提唱されており、時代の先取りをされていたと思います。
業界の裏事情をここまで明らかにされた事は驚きですし、本年の法改正によって、行政も業界も様変わりしています。
これから家を建てる人や既に建てた人だけでなく、一般知識として是非多くの人に読んで欲しい一冊です。
|
|
|
|
家作り 施主は命と引き換えに建物を作ります。決してオーバーな話ではありません。
運良く払い終えてもその建物に支払った分の価値が殆ど残っていないなんて、一生を掛けて払い終えた対価としてはあまりにも寂しいことです。つまり25年〜30年もすると建物の価値を認め様とはしない日本の建築事情、そして又結果的に認める事の出来ないような脆弱な建築工法、構造、間取り、デザイン、建築材料等等で建築が現在も平然と行われている事があるからでしょう。
また家はお金を掛ければ掛けただけ長持ちするとは限りません。如何にリーズナブルにコストパフォーマンスを高めた建築をするかに掛かっているのです。
基礎、構造、間取り、そしてどのような変化にも対応出来る空間に配慮して、それらを中心にした家づくりを心掛ければ建物は十分建築業者、施主に答えてくれるものです。
大手ビルダーの量産販売をする為のまやかしの広告に乗せられてはいけません。この本はそれらの事柄を敢えて真っ向から施主に分かり易い話し方で切り込んだとても興味深い本です。
心ある業者にとっては当たり前の話ですが、施主が一番関心を持っている耐震問題を如何にクリアーするか、そしてさらにその結果どのようにしたら資産価値を持った住宅を作り上げる事が出来るのかを改めて考えさせる指南書になっています。
『丈夫で長持ち』、当たり前の話かも知れませんがその実践ははるかに難しいのです。
地震の為に命と引き換えにならないように考えた家づくりをしたいものです。そして100年住宅はおろか200年住宅に繋げ、日本の建築業界の短命概念を地球環境保護の為にも変えるべきでしょう。施主の方々が一人でも早くこの事に気が付きますように祈るばかりです。
|
|
|
|
『家、三匹の子ぶたが間違っていたこと』
このタイトルからイメージするほど、気楽にそして手軽に読める本だとは思いません。それでも読む価値は十分にあります。木造住宅の構造に興味などなく、どこの会社で建てても同じように安全だ、と思っている方には是非読んでいただきたいと思います。
耐震性能の低い家は、地震で揺れている30秒間すら持ちこたえることが出来ず、地震で倒壊するまでの時間はわずか5〜10秒です。立っているだけで精一杯で、避難どころか祈る事も出来ない位の時間です。「地震が人を殺すのではなく」、「建物が人を殺している」のです。大切な家族の命や財産を守るはずの家が、家族を殺してしまうという現実があるのです。
この本を読めば、「日本の二階建て木造住宅の97%以上が構造計算されていない」その理由と、地震のとき家族の命を守るためにはどういう家を建てれば良いのかがわかります。そして地震のときに『家族を殺す家』ではなく、『家族の命を守る家』を建てていただきたいと思います。この本の価格1,500円で家族の命を救えるのです。まずはこの本を読みそしてその後、家創りを始めることをお勧めします。
|
|
|
|
「家、三匹の子ぶたが間違っていたこと」
健康診断で「メタボリック」であると断言された私としては、大変興味をそそられるタイトルである。
昨今、話題になっている政府の「二百年住宅」構想を実現されるには、この日本で建設される住宅(建物)全てが「構造計算」に基づき、建設されることが不可欠あり、その具体的な理由がこの「家、三匹の子ぶたが間違っていたこと」には詳しく記述されています。
精神的に'安心'であり、身体的に'安全'であり、尚且つ資産的に'資産価値'があるのが、'家'本来の役割ではないでしょうか。
そのような'家'をお考えの方には一読いただきたいお薦めの一冊です。 |
|
|
|
「クオリティ・オブ・ライフ」という言葉にハッとさせられた。
「生命の質」「生活の質」「生きることの質」などと訳されるそうだが、既に医療や福祉の分野では非常に重視されている言葉だそうだ。
一方、住宅においてはどうだろう!?
我々は日々進化する設備や新しい機能につい目を奪われがちだが、今一度、近大建築の巨匠フランク・ロイド・ライトの言葉を噛みしめるべきだと思えた。
「住宅の本質は壁と屋根にあるのではなく、その生活の営みにある。」
これまでの我国の家づくりは、車のモデルチェンジのような頻度で家を消耗し、商品化してきた事実を再認識する。10年ひと昔の感があるこの業界の、その体質そのものが問題だったようだ。
最新の設備や目新しい機能の住宅を手に入れるだけで、本当に幸せになれるのだろうか?
「資産価値のある家の五つの条件」を満たし、家を建てた後こそ、物質的・精神的に豊かに暮らせる為の家づくりのヒントがこの本には散りばめられている。
家づくりを考える方はもちろんの事、この業界に携わる我々こそ必読の書であると言える。もちろん我が社のスタッフも(笑)。 |
|
|
|
北陸という地で家づくりをさせて頂いている私にとって、構造計算は家づくりに無くてはならないプロセスだと身に沁みて感じています。この『家、三匹の子ぶたが間違っていたこと』にも触れられていますが、現行の建築基準法では、2階建ての木造住宅では、積雪時の構造検討の必要性は無く、重い湿った雪の降る北陸であったとしても、家の骨格である、梁の太さや柱の本数と太さの構造の検討は不要ということになっています。私の幼少時、56豪雪があり私の住む敦賀でも2m近くの積雪を記録。多くの住宅が雪に耐えられず倒壊、半壊に至り、惜しくも命をなくされた方もおられました。そしてここ数年、北陸信越地区を中心に大規模地震が起っています。積雪のある時期に今まであった規模の大規模地震が起ったら・・・どれだけの災害になるのだろか?・・・想像もつきません。
喉元過ぎれば・・・もはや中越沖地震の記憶も薄れつつある今、異常気象が叫ばれる今だからこそ皆さんにこの本を読んで、家づくりの正しい知識を得て欲しい、そう思っています。
積雪が日常的に起こるこの北陸で明確に『あなたのお家は、○○cmの積雪に耐えられます。』そう答えてくれるつくり手が真のつくり手です。そしてそのつくり手が、あなたの家族の命、そして生活を守ってくれます。
「構造計算をした」資産価値の高い住まいが、あなたの財産となり得る。構造計算をしていない履歴書の無い家は負の財産となり兼ねない。その事実を知って欲しいと、そう思っています・・・。
|
|